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振袖に使われる動物の文様・図柄

振袖によく使われている動物の図柄や文様を集めて見ました。

鶴(つる)

「鶴は千年、亀は万年」といわれて、古くから縁起の良い動物です。
鶴の寿命は鳥の中ではかなり長寿(20~25年)なので
「長寿を象徴する鳥」といわれています。
「鶴丸」は日本航空(JAL)のシンボルマークとしても有名です。

亀(かめ)

長寿といえば「亀」を一番に思い浮かべます。
種類によっては100年以上生きます。
鶴と亀を合わせて「鶴亀」という言葉や図案は
縁起物に欠かせないものになっています。

蝶(ちょう)

華やかな羽が色鮮やかに描かれることが多いです。
蝶の文様は古くから使われていて「平家物語」の
平家一門の代表的な紋様としても使われています。

孔雀(くじゃく)

羽を広げた孔雀は美しく気高さを感じさせる印象的な鳥です。
また、孔雀は害虫や毒蛇を食べることから
人々から災厄や苦痛を浄化すると考えられています。

鳳凰(ほうおう)

中国神話の伝説の鳥で、神の使いといわれています。
見た目は孔雀に似ています。
鳳凰とフェニックスが同じ動物だと考えている人も
いると思いますが別の動物になります。

振袖でよく使われる植物の図柄・文様

振袖によく使われている植物の図柄や文様の代表的なものを
リストアップしていきます。

桜(さくら)

日本の国花として日本人がもっとも馴染みのある花で
振袖でよく使われる図柄です。
もともと桜の種類が多いのも理由かと思いますが
桜の花の図柄だけでも10種類以上あります。

牡丹(ぼたん)

幸福や高貴などを花言葉から
「富貴花」「百花王」とも呼ばれています。

菊(きく)

花びらが放射線状に広がっていて太陽を連想させるため
「不老不死」「延命長寿」などの意味があります。
日本の天皇陛下や皇室を表す紋章としても使用されています。

松(まつ)

松は季節と問わず、冬でも青々としていることから
長寿の象徴として使われている伝統的な文様です。
日本では正月の門松にも使われています。

竹(たけ)

竹は冬の寒い時期にも、ずっと緑色を保っているので
「長寿と子孫繁栄」として使われる伝統的な文様です。
松と同様に門松に使われています。

梅(うめ)

梅は寒い時期に一番最初に咲く花として縁起が良い
清らか、高潔などの意味がある伝統的な文様です。

桐(きり)

鳳凰(ほうおう)が留まる木として
伝統的に神聖な木とされています。
皇室や豊臣秀吉の紋として使われていました。

楓(かえで)

楓は蛙の手のような形をしていると「かえるて」から
「かえで」と呼ばれるようになったとか。
桜と合わせて「桜楓」として使われることが多いです。

藤(ふじ)

薄紫色の花を多数つけるのが美しく花です。
美しい色合いから藤色と呼ばれています。

友禅について

振袖の柄といえば筆で絵を描くように
手描きで模様を描く「友禅」が代表的です。

「友禅」の特徴は多彩な色彩を使い
曲線的な動植物、器物、風景などの文様を
手描きで描く物です。

「友禅」というと手描きというイメージが
ありますが、現在は型染めや友禅を模した模様を
プリントしたものも友禅として販売されているようです。

プリント技術が発達してきて複雑な印刷も
できるようになったのでしょう。

当然、プリントの友禅の方が手描きの
友禅よりも安く購入できるでしょうが
素人が見ても違いがわからない気がします。

そこで、手描きの友禅は「本友禅」と
呼ばれています。

とはいえ、「友禅」といえば
やっぱり手描き。プリントだといわれたら
ありがたみが半減するような気がします。

そもそも、「友禅」という名称は
どのような理由で呼ばれるようになったのでしょうか?

一般的にいわれているのは江戸時代の扇絵師・宮崎友禅斎が
友禅染の技法や創作したから、その名前から名づけられたといわれています。

友禅には地域によって名称が付けられています。
その代表的なものが「京友禅」「加賀友禅」です。
地域によって独自の表現を発展させています。

引き振袖

「引き振袖」は着物の裾を打掛のように引いたもので「お引きずり」とも呼ばれています。
格調高い伝統的な装いから、モダンテイストを盛り込んだ今風の着こなしまで幅広く対応できます。

角隠しをつければ挙式でも着られる花嫁の正装で白無垢、色打掛と同じように
用いることができます。彩りが豊かな色引き振袖も魅力的ですが引き振袖の中でも
人気なのは黒地の引き振袖「黒引き」になります。

打掛と大きく違うところは、帯が目立つことと髪型を角隠しでも洋髪でも
セットできる事です。最近は黒引き振袖で洋髪のヘアスタイルが人気があります。

画像提供:かしいしょう ご福や

黒引き振袖とは

黒引き振袖は黒地の振袖で
白無垢と同じように婚礼衣装の正装です。

黒引き振袖は、裾をひきずるように着付けるもので
白無垢よりも歴史は古く、武家の婚礼衣裳などとして
一般的な花嫁衣装でした。

白無垢は純白で清潔感のあるイメージですが
黒引き振袖は落ち着いた色合いで高潔さを感じさせます。

最近では、結婚式で黒引き振袖を着る人が
少なくなっているようですが、伝統美ということもあり
新鮮に見えて人気になるかもしれません。


写真提供:Kimono-Pro

幻の染めとして人気の「辻ヶ花」

辻ヶ花(つじがはな)とは、室町末期から桃山時代にかけて現れた、 絞り染めと墨書きによる、繊細な草花模様の描き絵が特徴で 製作に高度な技術が必要なため江戸時代頃には作られなくなってしまいました。

しかし、近年になって「幻の染め」として名品を摸したものなどが 作成され「辻が花」の名が一般に知れ渡るようになりました。

ただ、最近では技法を忠実に再現した「辻が花」よりも図柄をマネたものを 辻が花模様といっていることが多いようです。

   

振袖の柄について

振袖はお祝いのときに着るので華やかな模様が
ほとんどで、古典的な模様だけでなくモダンな柄もあり
選ぶのに迷うことが多いと思います。

そこで振袖によく使われる柄について
まとめてみました。

吉祥文様(きちしょうもんよう)

写真提供:ロイヤルローゼ
松竹梅・蘭・菊・瑞雲(ずいうん)・鶴亀・鳳凰(ほうおう)
御所車といっためでたいもの、良い兆しのもの。

宝尽くし文様

写真提供:京都うさぎ堂
如意宝珠・宝鑰(ほうやく)・打ち出の小槌(こづち)
金嚢(きんのう)・隠れ蓑・丁字などの宝物を描いた模様
で古来より縁起が良いと親しまれています。

檜扇(ひおうぎ)

写真提供:七海 ななみ
檜の薄板を色糸でとじた絵扇。
貴婦人が礼装時に持っていたものです。

百花模様

写真提供:安田屋呉服店
桜、梅、菊、椿、牡丹、紅葉など多くの華を描いた模様。

波文様

写真提供:西陣屋
変化を続ける雄大な波の流れの一瞬をとらえた優美さを感じさせる文様です。



写真提供:きものShop ゑり正
古くから縁起が良いとして扱われ、長寿を表すといわれています。

振袖の種類

振袖というと袖の長い着物を想像すると思いますが
振袖の中にもいくつか種類があります。

大きく分けると振袖には3種類あって
大振袖、中振袖、小振袖に分けられます。

名前を見ただけで何となくわかると思いますが
それぞれ袖の長さが違います。

一番袖が長いのが大振袖で、次が中振袖、小振袖が袖が一番短くなります。
振袖の格の高さは袖の長さだけで決まるわけではないですが
大振袖>中振袖>小振袖の順番に格が高くなります。

それぞれ袖の長さは以下の通りです。

「大振袖」三尺〜三尺三寸(約114〜124cm前後)
「中振袖」二尺四寸〜八寸(約91〜110cm前後)
「小振袖」二尺〜二尺三寸(約76〜88cm前後)

袖の長さで尺をセンチに直すときに
通常使う尺で計算をすると長さが合わなくなります。

なんでだろうと調べてみると
一般的に使う尺の長さは一尺で約30センチ
一寸が約3センチになります。

しかし、着物の仕立ての場合は鯨尺(くじらじゃく)という尺が使われます。
鯨尺では一尺が約38センチ、一寸は約3.8センチになります。
一尺で8センチも違うのですから計算も合わなて当然ですね。

振袖に使われる柄の特徴は華やかな絵羽模様が特徴で
牡丹や椿・藤といった花や草木、御所車、鳥や蝶、扇や手鞠、小鼓などが
よく使われます。

振袖の柄の付け方は着物全体に入っているものが一般的ですが
着物全体が一枚の絵のようになっている総模様や無地やグラデーションなど
振袖にも年齢やイベントに合わせて色々な柄があります。
洋服に比べるとバリエーションが多いので、着物には選ぶ楽しさがあります。

■大振袖

振袖の中で一番袖の長い着物で未婚女性の
第一礼装で最も格の高い着物です。
正式なものでは着物に紋を5つ付けるようですが
現在では紋は省略されている事が多いです。

結婚式で花嫁が着ることが多かったのですが
最近では成人式にも大振袖を着ることが多くなりました。

■中振袖

中振袖は結婚式の出席や成人式などの正式な場に着ることが多いです。
特に結婚式では、黒っぽいスーツをきている人が多いので、華やかな振袖を
着ると場が華やかになり好まれます。

■小振袖
小振袖

小振袖は大学の卒業式に袴の上に着ることが多く
観劇やお茶会、パーティーなど気軽に礼装を楽しみたい場合に着用します。
一般にはあまり市販されていない着物なので
レンタルか仕立てがメインになります。

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