海外帰国子女の私にとって、日本の成人式で振袖を着る、
ということは一つの夢でした。
小さいころから年に数回は日本の祖父母に会いに行ってたけれど、
ハイスクールの卒業後やっぱり日本の大学に行こう、って思ったのは
やっぱり日本の文化とかが好きだったからです。
特に好きだったのが、着物です。
こっちではハイスクールを卒業しても、
プロムというパーティーがあるだけで、
特に成人式のようなイベントはありません。
でも日本の大学に行ってから日本のいろんな文化を
知っていくうちに絶対成人式に出たいな、と思っていました。
振袖は結婚する前の女性が着る着物で、
結婚してからはもう着れないと聞きました。
だから、北米で一緒に頑張った友達と、
日本に帰ってから大学で知り合った友達と
絶対一緒に成人式で着ようね、と約束しました。
外国にいたら、こんなチャンスはなかったので、
やっぱり髪の毛をアップにして振袖を着たときの
自分の姿がとても好きになれました。
プロムとは違い、黒い髪の自分には
やはり日本の着物があっているのだな、と思って
得した気分になりました。
もちろん、成人式での写真は祖父母に送りました。
「外国に住んでいても成人式の振袖がよく似合っているよ」
といってくれて、本当にうれしかったです。
成人式の日は日本に帰ってきてからの友達とばかり過ごして、
父母にもあまり振袖姿を見せたり、一緒に写真をとらなかったけれど、
「成人式ぐらい着物着たら」といってくれた母に感謝しています。
帰国子女の私が、日本に帰ってきて本当に日本人だな、
と思えたのはこの振袖を着てみて、自分の姿を見て、
そしてやっぱり日本の文化っていいな、と思ったときです。