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夫婦喧嘩の原因になってしまった、私の振袖

19歳の時の冬、母が突然「振袖を買いに行こう」と私を誘いました。
どこで調べるのか、当時家には振袖のカタログが何冊も送られてきて、
母も私の知らないうちに下調べをしていたようです。
両親は、経済力はそれなりにありましたが
洋服にお金をかける趣味はなかったので、高額な振袖は論外。
当然買ってもらえないだろうと思っていたので
とてもおどろきました。
後々聞いた話では、母は1男5女の6人兄弟育ち。
5女だった母の振袖は、4人のお姉さんが着たお下がりで、
自分の振袖を持つということに、とても憧れがあったそうです。
一人娘の私に、振袖を買うのが夢だったんですね。
振袖を販売していた呉服店に行き、
カタログで見た、女優さんが着ていた振袖を買ってもらいました。
値段については、母がまったく気にしていなかったので、
本当に好きなデザインを選ぶことができ、帯や小物も含めて
50万円というものでした。
振袖を購入後、喜んだ私は、早速父にも報告。
しかし、父の反応は私の思ったものとは違いました。
当時、ニュースは不況とリストラの話ばかり
私がねだって、買わせたと勘ちがいした父は
「お父さんだって、いつリストラになるかもわからないのに、
 そんな大金を、自分に承諾もなく使うなんて!!」
と私に大激怒したのです。
普段、温厚な父が、怒るなんて、
てっきり父にも喜んでもらえるとばかり思っていた私は、
悔しくて悲しくて仕方ありませんでした。
母もフルタイムで働いていて、
一般男性並に収入があったので、夫婦の財布は別々
「私の貯金で買ったんだからいいでしょ!!」
とケンカになり、祝い着のはずが、ケンカになってしまったのが
苦い思い出です。
ただし、父が怒ったのは、その一回だけ
諦めたのか、リストラされなかったからか、
その後振袖について文句を言ったことは一度もありませんでした。
成人式の時は、喜んで私の写真を何枚も撮り、
父も、母も私の晴れ姿をとてもうれしそうに祝ってくれました。
その振袖を着たのは
成人式、大学卒業の謝恩会、友人の結婚式の3回だけでした。
本当はもっと着たかったけれど、多くの友人の結婚式では、
必ず衣装に着替えて余興をやっていたので
着る機会がなかったですね。
自分で着付けができたら、もっと着る機会が増やせたかもしれません。
今、わたしには娘がいるので
その娘が着てくれたら、やっぱりうれしいです。
時代によってデザインが変わるので、
喜んで着てもらえるかはわかりませんが。

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