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来年娘が、私の振袖を着て成人式を迎えます。

私の振袖は、叔母が自分の娘と、姪である私に
兼用で着せるために買ってくれたものです。
もう30年近く前のことです。
今はもうないですが、当時釧路に
「つるや」というデパートがあり、そこで買いました。
帯だけで50万。
総額100万近いお金が支払われたことを覚えています。
ベージュ地に華やかな赤い花、金糸の花模様。
派手ではないのですが、あでやかな逸品です。
叔母の娘である私のいとこは成人式に一回着たきり。
その後はすっかり私だけのものになりました。
私が出た高校は私服でしたので、卒業式に
私は母のたっての願いで、その振袖にはじめて袖を通しました。
ワンピースが多い中、大変目立ちました。
恥ずかしかったけれど、誇らしい気持ちにさせてくれました。
振袖はいつの時代でも変わらず女心を
ときめかせてくれるものです。
次に着たのは短大の卒業式。
袴姿が多い中、やはり振袖は際立ってしまいました。
その前に成人式があったのですが、
何を思ったのか、母が青い布団用の生地を買ってきて
振袖を自ら仕立て、それを私に着ろと言うんです。
正直引いてしまいましたが、
着てみますと違和感無く、意外にも映える品でした。
普通は着物をおろして布団にしますよね?
順番違います。
母の遊び心だったのでしょうが、
私はとりあえず気に入ったし、面白く思い、
成人式にはそれを着ました。
当時盛んに言われた言葉で、
「はたちの献血」というのがありまして、
私と友達は成人式のあと、食事をして、
夕方になってから献血センターに向かいました。
さぞ振袖姿であふれかえっているかと思いきや、
献血センターの方が数名出迎えてくださって
「あ~、よかった、やっときてくれた。」
そういうんです。
なんと、夕方遅くに行った私たちが
初めての振袖姿、と言うより、だれも二十歳の献血に
行かなかったようです。
札幌の二十歳は意外と薄情だったんですね。
新聞に載せるための写真を何枚も撮られました。
重ねて言いますと、私は布団生地の振袖だったのですが。
私が住む北海道は、成人式も卒業式も雪の季節に行われます。
雪道を振袖姿に草履で歩くのは、仕方ないとはいえ
なかなか辛いものがあります。
華やかな振袖には申し訳ないけど
寒くないようシャツなんか襦袢の下に着てますし。
それでも、振袖は着たいものです。
振袖は、時間も機会も限りあるものですから。
私の振袖は総額100万も、布団生地も、
母が大切にしまってあります。
来年、私の娘が、叔母が買い揃えた方を
気に入って着たいといっていて、年老いた叔母も、
私の母も喜んで楽しみにしています。
流行はあっても、基本は変わることなく着られる振袖です。
ずっと大切に、なるべく着ては華やぎたいものです。

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